
今回は膝痛でお悩みの方のトレーニングの様子を記事にしました。
レ・ムーブのトレーナーが痛みとどう向き合っているのかをお伝えしたいと思います。
先日パーソナルトレーニングを担当させて頂いた60代女性のHさん(仮名)。
Hさんのお家は地下鉄の駅のすぐそばということもあり、レ・ムーブには地下鉄七隈線を利用して通われています。
元々、腰痛の改善が目的でパーソナルトレーニングを受けて頂いていたのですが、最近は腰よりも膝の方が気になるとのこと・・。
まずは、直近1週間の状態からお聞きしていきました。
どんな時に膝が気になるのか?
週1回のペースでセッションを担当させて頂いているHさん。
前回のセッションから1週間の身体の調子をお尋ねしたところ
・腰は長時間立ちっぱなしだと少し重い感じもするが、比較的調子はいい。
・膝はふとした時に痛みを感じることがある。
・腰も膝も日によって調子に波がある。
とのことでした。
膝も腰も特定の動きで痛みが出るわけではなく、ふとした時に痛みを感じることがあるとのことでしたので、全身のバランスを見るために動きのチェックから始めることにしました。
動きのチェックから見えたものとは
Hさんがお悩みの腰痛・膝痛の状態をチェックする際に、最も参考となるのはスクワットの動作です。
なぜなら、スクワットの動作は立つ・歩くなどの日常動作の要素を含んでおり、スクワットの動作が正しく出来るという事は関節や筋肉をちゃんと使えているという裏付けにもなるからです。
早速Hさんにスクワットをして頂いたところ、痛みのある左膝をかばう為に重心を右側にずらしながらスクワットをしていることが分かりました。
スクワットの動作に捻じれが生じることで腰や膝の関節に物理的にストレスがかかり、その結果痛みへと繋がっていきます。
Hさんの膝の違和感を解消する為にも、スクワットの動きを正しく行える身体づくりをこの日のセッションのテーマにしました。
正しくスクワットをする為に
スクワットの動作に捻じれを及ぼす要因は人それぞれ違います。
Hさんの場合
- お尻の筋肉の弱さ
- 足首の不安定性
が捻じれの主な原因となっていました。
正しくスクワットを行って頂く為に、ストレッチで筋肉のバランスを整えた後、上記の2点を改善するエクササイズを行っていきました。
(お尻の強化トレーニング例)
(足首の安定性向上トレーニング例)
動きの再教育(re-education)
動画のエクササイズを行って頂いた後にもう一度スクワットの動作を行って頂きました。
すると、最初に比べて重心のズレも減り、真っすぐしゃがめるようになっており、Hさんからも
「最初にやった時よりもしゃがみやすいし、膝の違和感も減りました!」
と嬉しいお言葉を頂きました。
これでセッションの目的も達成!本日のトレーニングは終了!!!
・・・ではありません。(笑)
ここからが本番です!
正しい動きが出来るようになったら身体や脳にその動作を反復して覚えこませていく必要があります。
というのも、最初に起こっていたスクワットの捻じれの動きもHさんは無意識におこなっていました。
つまり、自分がしたいと思っている動きと実際におこなっている動きに違いが出ていたということです。
これを代償動作(トリックモーション)といい、スポーツ現場では度々見られることですが、痛みや違和感を感じている方も知らず知らずのうちに日常動作の中でこのようなことが起こっています。
なので、正しく動かすことが出来るようになったらその動作を反復し、それが正常なのだと記憶させる必要があるのです。
この過程をレ・ムーブでは動きの再教育(re-education)と呼び、レ・ムーブのコンセプトの一つにもなっています。
Hさんにも正しいスクワットを一緒に確認しながら10回おこなって頂き、この日のセッションは終了しました。
まとめ
今回ご紹介したHさんの症例では、スクワットの動作の捻じれが膝の痛みや違和感へと繋がっていました。
レ・ムーブのトレーナーは痛みに直接アプローチをするのではなく、痛みを動作へと変換して動きのエラーを確認します。
そして、その誤った動きを運動を通じて正しい動作へと導くことで痛みや違和感の改善へと繋げていきます。
身体に不調のある方は痛みだけに囚われるのではなく、痛みを動作に置き換えることで新しい改善方法が見えてくるかもしれません!
レ・ムーブでは体験セッションもおこなっておりますので、お気軽にご相談下さい!
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藤本 泰典

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