
こんにちは!私にとってお客様との『パーソナルトレーナーとしての関わり方』について記事を書きました。書きながら何のためにこの仕事をしているのか見つめ直すことができました!
私はパーソナルトレーナーとして活動を始めてから10年になります。
始めた当時、私はパーソナルトレーナーとは『トレーニング指導をしてカラダを良くする仕事』と考えていました。
しかし、その考えを大きく変えるきっかけをくださったのが、Mさん(60代女性)でした。
それは、私がパーソナルトレーナーとして活動を始めてすぐの頃のことです。
Mさんとしばらく会話が弾む中、その方の背中が異常に丸まっていたのがどうしても気になって尋ねてみると、
「事故で背骨を骨折したのよ。もう変形して丸まってしまってどうにもならないからねぇ。」
と一瞬だけ、半ば諦めた様子でおっしゃったのです。
その時の、不安げな暗い表情が気にかかりました。
「もしかしてどうにもならないとはおっしゃるけど、本当はまだあきらめきれないんじゃないだろうか?」
そう思った私は、Mさんの本当の気持ちを知ろうと思って、お話をじっくりと聞いていきました。
すると、そのうちに「もし丸まった背骨が直るものなら直したいわ。」と本音を話してくれたんです。
「やっぱりそうか。じゃあ私ができることって一体何だろう?」
身体がつながっていることを説明し、背骨とつながっている骨盤へのアプローチを提案したところ、体験レッスンを受けてもらうことになりました。
体験レッスンでは、30分ほど骨盤へのアプローチをしたのですが、背骨が少しまっすぐに改善したことを実感していただくことができました。
そして、
「あぁ~カラダが改善できる希望を持っていただけてよかった!」
と思ったその時、先が見えてきたことで安心したからか、Mさんがポロッとおっしゃったのです。
「実は外に出るのも恥ずかしくて嫌だったの。」
その一言で自分の考え方が大きく変わりました。
実は、それまでの私はトレーニングの効果を出すことばかり考えていました。
それがパーソナルトレーナーの仕事だと思っていました。
もちろん、トレーニング指導をして身体が改善することで喜んでいただくのは、トレーナーとして当たり前のことです。
しかし、Mさんの一言を聞いた時に、果たして本当の気持ちを汲み取ることができていたのだろうか、と考えさせられました。
恥ずかしい、人目が気になる、外にも出たくなかった辛かった気持ち。
Mさんの根底にある想いを理解しようとしていたのか…。
ただ悪い姿勢を良くすれば良いと思っていなかったか…。
Mさんに出会うまでは、ただ単にトレーニング指導をしてカラダを良くすることが、パーソナルトレーナーの仕事だと思っていました。
しかし、それだけではなく、カラダが変わることでその人の生活まで変わる、ということに気付かされました。
そして、そのためには、人の想いに対しもっと自分が寄り添わなければならないということを学びました。
外に出るのも恥ずかしい毎日と、背骨をまっすぐ伸ばして自信を持って過ごす毎日。
大きく人生が大きく変わることでしょう。
Mさんのおかげで、パーソナルトレーナーは、カラダだけでなくその人の人生に大きく関わる仕事なんだ、と考え方が大きく変わっていきました。
Mさんには10年経った今でも、週1回のペースでサポートさせていただいています。
今では「人生が変わった」と言っていただいていますが、私自身も人生を大きく変えていただきました。
私は関わる一人ひとりの「笑顔」を見られることが1番嬉しいですし、その笑顔を見ると「本当にこの仕事をしていて本当に良かった」と思います。
これからも「パーソナルトレーニング」を通して、たくさんの方に笑顔になっていただけるよう全力でサポートさせていただきます!
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植山 緩美

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