
運動がストレス発散の手段という方は多いと思います。しかし、運動をすることでカラダに痛みを感じたり知らず知らずのうちに負担をかけているパターンも少なくありません。楽しく痛みなく動きたいというお客様のセッションの様子を記事に致しました。
日頃スポーツクラブでスタジオレッスンを楽しまれているMさん(仮名)。
スタジオレッスンの中でも、格闘技系のレッスンとダンス系のレッスンが特にお好きで、多い時は週に5~6日はレッスンに参加されています。
実はそんな運動大好きなMさんにもレッスンに入るのをためらってしまう時期がありました。
Mさんがトレーニングを通じてどのようにレッスンに復帰されたかをご紹介させて頂きます。
Mさんのお悩みとは?
Mさんが運動をする目的は、しっかり汗をかいてスッキリし、楽しみながらストレス発散をするということです。
周りから見てもとても元気なMさんですが、実はダンスレッスンに参加すると腰からお尻にかけて鈍痛が出てくるとのこと。
ひどい時にはレッスンの途中から腰の痛みが気になって、動きにほとんどついていけなくなるほど痛むとのことでした。
そうすると、汗もかけないし何より痛くて動けないことで逆にストレスになるんですと少し悲しそうな表情でお話しくださいました。
Mさんに思いっきり運動を楽しんでもらいたい!痛みを気にすることなく思う存分レッスンに参加してもらいたい!とトレーナー魂がメラメラと燃えてきました。
スクワットでカラダの癖をチェック
Mさんの目的が分かった所で早速カラダのチェックに移っていきました。
まずはスクワットの動作のチェックからカラダで何が起こっているのかを見ていきます。
このブログでも度々登場するスクワットですが、カラダ全体の動きの癖が分かる種目なので初めての方には必ずと言っていいほどおこなって頂く種目です。
早速Mさんにもおこなって頂いたのですが、想定していたのとは少し違う結果になりました。
んん!?スクワットの動作はそんなに問題が無さそうだぞ・・・?
というのも、腰痛がある方は骨盤や股関節周辺に原因があることが多く、スクワットの動作に何かしらの歪みが生じます。
Mさんも多少の捻れはあったもののそれが腰痛まで影響しているとは思えないほどの小さなものでした。
そこでもう一度最初のお話を振り返り、何かヒントがないか探っていきました。
格闘技レッスンは〇、ダンスレッスンは✕?
Mさんと一緒にもう一度痛みが出る場面を振り返ってみると、カウンセリングでMさんがおっしゃった言葉の中にヒントが隠されていました。
「ダンスのレッスンに参加した後に腰が痛くなってしまうんです・・・。」
これだー!!
そうです!Mさんは格闘技のレッスン後は腰の痛みは全くなく、ダンスのレッスンに入った後だけ腰に鈍痛を感じていらっしゃいました。
ということは、ダンスレッスンでおこなう動きの中に何かしら腰に負担をかけている動作があるに違いありません!
Mさんに格闘技のレッスンの動きとダンスのレッスンの動きでどんな違いがありますか?また、レッスンの中で苦手な動きなどありますか?とお尋ねしたところ
少し考えた後に
・ダンスレッスンでは横や前にステップを踏む動きが多い。
・格闘技レッスンでは片足でバランスをとる動きがとても苦手。
・どちらのレッスンでもジャンプの動きが続くと腰に響く。
と教えて頂きました。
このお話しを聞き、Mさんの苦手な動作は片足でカラダを支える動きと重心移動を伴う動きだと分かりました。
Mさんに必要なトレーニングはランジ動作!
Mさんの苦手な動作の改善に必要なトレーニング種目はランジ動作です。
ランジというのは足を前後に開いたり、左右に開いたりするトレーニングの種目で、その動きには片足でカラダを支える動きと重心移動が伴います。
実際にMさんに色々な方向にランジの動きをして頂くと、やはり下半身を安定させることが出来ず、そのブレを何とか止めようと上半身まで捻れているような状態でした。
Mさんも
「こんなにフラフラするなんてビックリ!これだけグラついていたら腰が痛くなるのも納得です!」
と腰痛の原因がランジ動作の不安定性からきていることを実感されたようでした。
ここまで分かれば後は簡単!ランジ動作が正しく出来るようにプログラムを組んでトレーニングをしていけばいいのです。
それから3ヶ月
体験でMさんの弱点がランジ動作だと分かり、実際にプログラムを組んでトレーニングを進めていきました。
ランジの動きの癖からMさんはお尻の筋肉がうまく使えていないことが分かったので、自宅で出来るお尻のエクササイズとストレッチを宿題として毎日おこなって頂きました。
さらにセッションの時間では、スクワットからランジ動作までその日の調子に合わせながら少しずつ強度を上げていき、3ヶ月後には最初は全く出来なかったランジ動作もしっかり安定させて出来るようになりました。
ランジ動作が正しく出来るという事はレッスンで苦手だった動作も解消されているはず!
その次のセッションの際にダンスレッスンに参加された時の様子を笑顔でお話し下さるMさんを見て僕もとても嬉しくなりました(*^^*)
まとめ
Mさんはスクワットは正しく行なえていましたが、ランジになると動作に捻れが起こり、そのカラダの癖が原因となってダンスレッスン後に腰の痛みを感じていらっしゃいました。
レ・ムーブでは痛みを改善したいお客様でも痛みそのものにアプローチをするのではなく、それを動作へと変換してアプローチをおこなっていきます。
現在カラダに不調のある方は、ご自分の動きのどこに癖が出ているのかが分かれば解決方法が見えてくるかもしれませんよ!
レ・ムーブでは体験セッションもおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
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藤本 泰典

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