
ダイビングが大好きなMさんのパーソナルトレーニングを担当させていただき、7年目になります。
きっかけはお客様からのご紹介でした。
そのお客様に、なぜMさんをご紹介してくださるのかお聞きしたところ
「パーソナルトレーニングに興味があるらしいよ。」
とだけで…
今では「パーソナルトレーニング」を知っている方は増えましたが、7年前は認知度が低くパーソナルトレーニングと聞いても
「何それ?」とか
「スポーツ選手が受けるやつでしょ?」
ほとんどの方がそう思っていた時代でした。
そんな時代だったので
「パーソナルトレーニングに興味があるってどんな方だろう?」
と思いながら体験を迎えたことを覚えています。
ダイビングが大好きなアクティブな女性でした
Mさんに初めてお会いした時は「上品で優しそうな方だな」というのが第一印象でした。
ところがお話を聞いていると
- ダイビング
- 乗馬
- バドミントン
- フィットネスクラブ通い
をされているスポーツウーマンでした。
お話を聞くにつれて
「この上パーソナルトレーニングまで大丈夫かな?」
と思ってしまいました。
中でもMさんはダイビングが大好きで、いつも
「ダイビングが楽しみだから仕事を頑張れている!」
と言われています。
ダイビングのためにフィットネスクラブに通って水泳のレッスンを受けられるほどでした。
Mさんがパーソナルトレーニングを受ける目的は
それからパーソナルトレーニングを受ける目的をお話してくださいました。
ダイビングでは20kgのタンクを担がなければなりません。
それも自分でセットして下から担いで立ち上がるとのことです。
それに際しMさんは、年齢と共に
- 20kgを担ぐ筋力
- 身体の柔軟性
- ダイビングをするための体力
が低下していることを懸念されていました。
特に柔軟性が無く、身体が硬いことを気にされていました。
体力というのは直ぐに付くものではありません。
日々のトレーニングの積み重ねの結果付いてくるものです。
その点をお話させていただき
「柔軟性の向上と筋力アップのためのトレーニングを行う」と方向性が決まりました。
関節の可動域を上げ、動くための柔軟性を作ること
当時Mさんは、柔軟性のチェックの指標である「前屈」をしてもらっても、手先が床から程遠いものでした。
最初の頃はMさんも苦笑いでした(^-^;
原因は、骨盤の動きが悪いため体幹を前に倒すことが出来ないことでした。
骨盤は上半身と下半身を繋いでいるため、動きが悪かったり安定してないと、上半身と下半身にも影響してきます。
これでは20kgを担ぐ筋力は付きにくいですし、仮に筋力が付いたとしても骨盤が動かなければ、担いで立ち上がることができません。
筋肉は付いたけど動きが改善されない方、怪我しやすい方が凄く多いように感じられます。
身体に負担を掛けない動き作りのためには柔軟性があることが大事です。
20kg以上の負荷のスクワットが出来るようになること
タンクの重さである20kg以上を担げるようになっても、その状態で動けなければダイビングのためのトレーニングとは言えません。
ただ重さを掛ければ良いというものでないことをお話させていただき、まず負荷を掛けない状態でスクワットが出来るかをチェックしてみることに。
スクワットそのものはやったことがあるMさんは、床と平行の位置までしっかりしゃがめていました。
「下で安定してるかな?」
と骨盤を上から押してみてチェックしてみると
「うわっ!」
と言ってグラついてしまいました。
しゃがめても、安定していないため踏ん張ることができませんでした。
この状態でおもりを担いだら、腰など身体の他の部分に負担が掛かって痛めてしまう可能性があります。
中腰姿勢で腰を痛める方が多いですが、そういう方々にこのような傾向が多く見られます。
そのためまずは正しい動きで安定したスクワットが出来ることを第一の目標としました。
そして負荷を掛けていくことで筋力を上げていき、20kg以上の負荷のスクワットが出来るように取り組んでいくことにしました。
現在のMさんは
当時のMさんは腹筋トレーニングをしてもきつそうに
「昔はできたのに~(>_<)!!」
と言いながら頑張っていました。
子どもの頃に出来てたたことが出来なくなったり、卒業を期に部活など運動を止めてしまうと動けなくなったり…
ということは良く見受けられますね。
人の身体はやらなくなってしまうと衰えてしまうものです。
今ではMさんは腹筋だけでなく
・体幹トレーニング
・ファンクショナルトレーニング
・ダンベルフライ(胸のトレーニング)を3kgのダンベルで
・ベントオーバーローイング(背中のトレーニング)を15kgのバーベルで
・スクワットを20kgのおもりを担いで
と複数のトレーニングを1時間頑張ってもらっても
「終わったあとはスッキリする(^^♪)」
とポジティブな言葉が返ってきます。
目標どおりに筋力も体力も付いてきました。
ファンクショナルトレーニングを行うことで柔軟性も付いてきました。
今ではダイビングはもちろんのこと、身体のメンテナンスも含め頑張ってくださっています。
パーソナルトレーナーの役割
以前はパーソナルトレーニングとはスポーツ選手や芸能人が行うものというイメージを持っている方が多かったと思います。
しかし今では、多くの一般の方にも広まってきました。
健康を維持したいご高齢の方
運動したいけど1人では続かない方
運動することに不安があり、きちんと指導を受けて運動をしたい方
健康的に痩せたい方
趣味のゴルフのパフォーマンスを上げるために、専属のトレーナーを付けたい方
腰痛を改善したい方
自分でトレーニングをしているが、月に1回チェックをしてもらいたい方
などニーズが多様化してきていますし、何かあった時に相談ができるなど、個別にトレーナーを付ける方が増えてきています。
私たちパーソナルトレーナーは、ただ運動のサポートをするだけではありません。
「運動」や「トレーニング」をされるのには目的や意味があり、人それぞれ違います。
置かれている立場や環境も違います。
状況によっては精神的なものも左右します。
そのお客様に合った「パーソナルトレーニング」を提供することはもちろん、快適な生活を送っていただくための「ライフコーディネーター」としての役割もあると思っています。
Mさんの目的は「ダイビングを続けるため」ですが、どんな目的でも良いので、多くの方にパーソナルトレーナーを活用していただきたいと思います。
また私自身も、多くの方のサポートができるよう精進していきます!
レ・ムーブのパーソナルトレーニングを体験してみたい方は是非ご連絡ください!

植山 緩美

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