
「時々、膝が痛くなります。」と本日ご来店のAさん(仮)からお話しがありました。膝痛の原因を探っていくと意外なところに原因が隠れていました。
皆さんは、膝が痛くなった経験はありますか?その時はどんな対処をされますか?
痛みを感じたら、整形外科や整骨院など治療院に行かれる方がほとんどだと思います。
僕もひどい痛みの場合は、そういった治療院をお勧めします。
しかし、病院に行く程痛い訳ではなく・・・
「動かすとなんか違和感がある」
「たまに痛くなるけど一時すると良くなる」
といった症状の方も少なくありません。
本日ご来店のAさんも「たまに、たちしゃがみの時に痛みが出る」という状態でした。
まずは、現状把握のためチェックをしていきました。
チェック
Aさんの膝の状態を確認すると「反張膝」であることが分かりました。
(右側の図のように膝が伸びすぎている状態)
この状態では、膝周りの筋肉がアンバランスになり膝が不安定になります。
その結果、動かしたときに痛みが出ることが考えられました。
反張膝は、膝を伸ばすももの前の筋肉が硬くなり、膝を曲げるももの裏の筋肉が弱くなっていることがよくあります。
実際に、Aさんのももの前の筋肉を触診してみると、「痛いっ」と思わず声が出るほど硬くなったいるのが分かりました。
また、ももの裏の筋肉も力が入りいにくいことも分かりました。
今の膝の状態が分かったところで、アプローチをしていきたいところですが、もう少し原因を探っていきました。
お腹の筋肉
筋肉は、”使い過ぎ”または”使わなすぎ”で硬くなります。
Aさんの場合、どちらなの調べるために、力が入るかどうかの「筋出力テスト」を行いました。
すると、力が入りずらい状態でした。
硬い上に力が入りずらい状態だったのです。
そういった場合、自分の意志ではなく勝手使われ続け結果的に”使い過ぎ”で硬くなっていることが予想されます。
勝手に!?
人の身体は、どこかの筋肉の働きが悪くなると、その筋肉の分まで他の筋肉がカバーして動こうとするシステムになっています。
結果的に、必要以上に動くことになった筋肉は硬くなったり、時には痛みを出したりします。
まさにAさんのももの前の筋肉もそういう状態だったのです。
となると、働きが悪くなっている筋肉に対して、「働いてください!」と言わないといけません。(笑)
でないと、いくらももの前の筋肉をストレッチやマッサージをして緩めても、またすぐ元に戻ってしまいます。
もう少しカラダをチェックしてみると、Aさんの場合、ちゃんと働いて欲しい筋肉は「お腹の筋肉」であることが分かりました。
姿勢とお腹
図をご覧ください。
代表的な姿勢の図になります。
反張膝の方は、左から2番目の反り腰タイプに多い傾向があります。
お腹がポッコリとでやすかったり、常に前側の筋肉が伸ばされた状態で、お腹の筋肉が使いずら状態になります。
また、骨盤も前への傾きが強くなり、ももの前の筋肉も硬くなります。
Aさんもそのような状態でした。
整理すると
お腹がお休み中 ⇒ 反り腰姿勢 ⇒ ももの前の筋肉硬い(使い過ぎ) ⇒ ももの裏の筋肉が使いずらい ⇒ 反張膝 ⇒ 膝が不安定 ⇒ 動くと痛み
アプローチ
原因が分かったところで、「お腹の筋肉」にアプローチ。
硬くなっている部分をマッサージ、動かしやすい準備をしたら、腹式呼吸でしっかりご自身でお腹を動かしていきました。
すると、面白いことに、何も触っていないももの前の筋肉が緩んでいました!
「あっ!!」
と思わずAさんも声を出されていました。
お腹の筋肉がちゃんとが働いてくれたことで、頑張りすぎていた筋肉の負担が減ったようです。
身体の繋がりって面白いですね。
さて、大事なのはここからです!
硬くなっていたももの前の筋肉のストレッチ ⇔ 弱くなっていたももの裏の筋肉のトレーニング
の2つを交互に繰り返し行い膝周りの筋肉のバランスを整えていきました。
そこからお腹と連動させるトレーニング、そして最後は、良い姿勢を意識してデットリフトを頑張ってもらいました!
(姿勢作りにおすすめなトレーニングの一つ!デットリフト)
まとめ
Aさんの場合、お腹の筋肉の影響で膝に負担がかかっている状態でした。
だからこそ、患部だけではなく身体全体を観てトレーニングしていく必要がありました。
またAさんに限らず、身体は、様々な繋がりを持っていて、意外な所に原因が隠れていることがあります。
そして、その原因にアプローチをすることがとても重要になります。
現在、身体の不調改善や体質改善に取り組んでいるけど、なかなか結果がついてこない・・・
そんなお悩みをお持ちのお客様は、是非一度、専門知識を持ったトレーナーに観てもらうのも良い手段だと思います!
パーソナルトレーニングジムの選び方については、こちらを参考になさってみて下さい!
https://re-move.co.jp/aboutfukuoka/
最後までお読みいただきありがとうございました!

竹添 陽

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