
レ・ムーブに体験に来られる方の中には「運動が嫌いなので」「自分1人だと続かないので」と悩まれている方が多いように感じます。
今回は運動は嫌いだけど、お腹を引き締めたいAさんの体験談を書かせていただきます。
Aさんがレ・ムーブに来られた目的は
Aさんが体験に来られたのは、店の入り口にある看板を見たのがきっかけとのことでした。
ご近所にお住まいで、通勤の時に目に入ったそうです。
「パーソナルトレーニングの体験」を受けてみようと思ったきっかけをお尋ねすると
「最近下腹部が出てきたのが気になってきて…」
という返答が。
身長162㎝、体重48㎏弱とスレンダーな体型に見受けられたのですが、ご本人の中では気になられているようでした。
実はAさんはお酒が好きで毎日飲まれているため、加齢と共に不安になってきているようで
「若い頃はそんなに気にならなかったし、食事も量は食べないし…」
と言われました。
確かに20代から30代、40代、50代と年を重ねる毎に代謝が落ち、「痩せにくくなった」「体重が落ちなくなった」という話はよく耳にします。
またAさんは以前ジムに通っていましたが、運動が嫌いなため足が遠のいてしまい続かなかったとのことでした。
「家から近いし、1人だと続かないからパーソナルだと続くかと思って」
ともう1つのきっかけをお話してくださいました。
確かに「家から近い」「トレーナーを付ける」など「環境」は継続するための1つの大きな要因だと思います。
Aさんの食生活、身体の状態や体力レベルを確認する必要があるため
- 食事の話
- 身体の状態のチェック
- チェックに合わせてどういうトレーニングを行うか方向性を決める
以上の流れで体験を進めて良いかご相談しました。
そしてAさんに了承をいただき、体験を進めていくことに。
Aさんの体験の内容
食事指導
食事に関しては摂取量はそんなに多くなかったので、栄養のバランスについてお話させていただきました。
Aさんはお酒を飲まれるため、今回は「糖質」「脂質」「タンパク質」の3大栄養素の話を中心に、バランスと必要な摂取量をお伝えしました。
3大栄養素についてはほとんどの方がご存知だと思います。
しかし「脂質を摂ると脂肪が増えてしまう」と思う方が多いようです。
脂質は細胞膜や血管、ホルモンの材料となるため、カラダを構成する上で欠かせない栄養素です。
それよりも炭水化物(糖質)こそ過剰に摂取すると、使われなかったものは脂肪に変わり、貯蔵され太ってしまいます。
身体の中に貯蔵できる糖質の量は決まっています。
その貯蔵できる量を上回り、かつエネルギーとして消費しなければ、体脂肪として貯蔵されてしまいます。
Aさんの好きなお酒はアルコールです。
アルコールは「糖質」に分類されます。
そのためお酒を飲むのであれば、どこかで糖質をコントロールしなければなりません。
またタンパク質は筋肉や細胞、爪や髪など身体を作る材料です。
タンパク質が不足すると材料不足で筋肉を作ることが出来ません。
せっかく頑張ってトレーニングしても筋肉が付かないと勿体ないですね💦
1日のタンパク質摂取量は、一般の方で体重×1~1.2gと言われています。
Aさんの場合は48~57.6g必要です。
食生活を聞きながら糖質コントロールの方法や、どういった食べ物でタンパク質を摂っていけば良いかお話させていただきました。
カラダの状態のチェック→整える→トレーニング
食事の話が終わり、次はAさんの身体がどのくらい動けるか、柔軟性や筋力がどのくらいあるかなどカラダのチェックを行いました。
下腹部の引き締めのためにはお腹に力が入らなければなりません。
そのためには体幹や骨盤周りの筋肉が働いていなければなりません。
状態が悪いカラダでトレーニングしても効率が悪く、効果が出にくいです。
ボコボコの土の上に建物を建てるようなものです。
一度地面を整える必要があります。
また人によってはどこか痛めるなど、リスクが伴います。
レ・ムーブでは出来るだけリスクを取り除き、正しくトレーニングしていただいております。
そのため、その方のカラダの状態をチェックし、整えた状態でトレーニングというパーソナルトレーニングの流れで行っております。
チェック
まずスクワットをやっていただきました。
スクワットは元々人の立ち座りの動きです。
そのためスクワットの動きでその人の動きの癖や、動きが悪い部分を見ることが出来ます。
本来スクワットはこのように脛と背骨が平行なので、足首と膝と股関節が均等に動いています。
骨盤が動いているため、太ももが床と平行になっています。
Aさんのスクワットは
上の写真のように骨盤が動いてなく、背中が丸まり少ししかしゃがむことが出来ませんでした。
少し抵抗を掛けて押してみるとグラついて、後ろに倒れてしまいそうでした。
この状態でトレーニングしても…という感じですね。
Aさんも苦笑いでした。
そして「運動は嫌いなんですよ(苦笑)」と衝撃の一言が。
「どうにか楽しんでもらえれば」と思いながら、次のチェックに進むことに。
「骨盤の動きが出ればスクワットの動きが良くなるのでは」
と思い骨盤の動きのチェックを行いました。
骨盤を前傾させる「前屈」の動きが出来るかチェックをすると、Aさんの指先が膝の下で止まりました。
ふくらはぎからもも裏やお尻など、骨盤の後面の筋肉が硬いことで身体が後ろに引っ張られ、骨盤が前に倒れず前屈が出来ない状態です。
以上のことから、骨盤周りを整えてからトレーニングする必要があることが見えてきました。
整える
Aさんの場合は骨盤の後面の筋肉が硬くなり、骨盤が後ろに倒れていました。
骨盤の前側と後ろ側の筋肉のバランスを取って、骨盤が起きた状態にする必要があります。
そのために、骨盤の前面についている「大腰筋」という筋肉を使える状態にしなければなりません。
整える順番として
①硬くなっているももの裏とお尻の筋肉のストレッチ
②ストレッチにより後面の筋肉が緩み、骨盤が後ろに引っ張られにくくなったところで、骨盤の前面に付いている「大腰筋の活性化」エクササイズ。
という順番で行いました。
そして再度前屈をしてもらうと骨盤が前方へ動き、Aさんの指先が床の方へ。
これにはAさんも
「あっ(*_*)」
とビックリされていました。
骨盤の前後の筋肉のバランスが取れたことで、動きやすくなりました。
トレーニング
動きやすくなったので、骨盤周りの筋肉を強化するエクササイズを2種類と腹筋のエクササイズを1つと計3種類行いました。
そして再度Aさんにスクワットをしていただくと先ほどよりスムーズにグラつきも減り、下までしゃがめました(^^)
骨盤周りの筋肉を強化したことで骨盤が安定したため、しゃがみやすくなりました♪
そのままスクワットでしっかりトレーニングしていただきました。
終わった後は
「ふ~っ」
と声が💦
「運動嫌いなのに結構頑張っていただいて大丈夫だったかな」
と少し不安になりつつトレーニングが終わりました。
今後の方向性
トレーニングまで終え、Aさんに感想をお聞きすると
「楽しかったです(^^)」
との返答でした。
運動嫌いと聞いて私自身不安になっていた分、ホットしたのと同時に楽しんでいただけたことが本当に嬉しかったです。
トレーニングを終えた後のお客様の笑顔は「この仕事をやっててよかった」といつも私を元気にしてくれます!
しっかり筋肉を使って正しく動けると、出来なかった動きも出来て、きついながらも楽しくトレーニングしていただけるのだと思いました。
Aさんは下腹部の引き締めのために、お腹や骨盤周りに力が入らなければなりませんし、自分の身体を支える体幹の強化もしていかなければなりません。
その上でカラダが崩れないよう筋肉を付けて「ボディメイキング」をしていくと良いのではという旨をお伝えしました。
Aさんもこれなら続けられそうだということで、レ・ムーブに通ってくださることになりました。
今では重りを担いでスクワットされています♪
下腹部も気にならなくなってきたと言ってくださっています。
「アンチエイジング」は私も課題で、それに向けて頑張っています。
なので、同じお悩みを持つ女性の気持ちが凄く解ります。
今後もAさんを全力でサポートさせていただきます!

植山 緩美

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