
実はSさん、運動が嫌いなため「レムーブ」を検索して2ヶ月迷ったあげく、体験を受けることを決意されたとのことでした。
レ・ムーブの体験を受けようと思った経緯は!?
Sさんに体験に来られた経緯をお伺いしました。
皆さん体験に来られるということは、何らかしら目的をお持ちです。
痩せたい、腰痛を改善したいなど…
目的はお持ちでも体験に至るまでには何かきっかけがあり、そして行動に移されたのだと思います。
例えば「痩せないといけない」と前々からずっと思ってはいた。
ある日久々にスカートを穿くとウエストがきつく入らず…
「このままではヤバい」と危機感を感じた。
そして「頑張って以前着ていたスカートを穿けるようになる!」と体験を受ける決意をしたなど。
お客様一人一人の生活にはそれぞれバックボーンがあります。
そこを初めに確認し、その方がどうなりたいか本当の目的を把握しなければなりません。
Sさんの身体のお悩みは?
Sさんのお身体のお悩みは
- 運動嫌いによる運動不足で、坂道を歩いててもすぐにきつくなる
- 腰痛もちでぎっくり腰を2回経験
- 他の身体の部位に比べて腹囲が大きい
以上の3点でした。
詳しくお話を聞いていくと実はSさん、以前ポーツクラブに入会するも行かず、結局マッサージの繰り返しで、このままでは良くないと思われたそうです。
また知り合いの方からあまりの足の細さ、腹部との身体のアンバランスさに
「このままだと歩けなくなるよ」と言われ、危機感を感じたとのことでした。
スポーツクラブが続かなかったSさんに対し、お友達から
「パーソナルトレーニングじゃないと無理」と言われ、決意されました。
Sさんはパーソナルのジムを探すにあたり、他の店舗も検索されていたそうです。
しかしレムーブの「肩こり・腰痛改善」「痛み」などキーワードやブログを見て
「痩せたいけどそっちじゃない」と思い、レムーブでの体験を決意されました。
そして2ヶ月迷った挙句、体験を予約しご来店くださいました。
パーソナルトレーニング=ダイエットのイメージが強いように思われます。
確かにダイエットの需要が大半を占めています。
しかしここ数年健康のため、腰痛など体調の改善目的で来られる方が増えてきています。
またレムーブのお客様もそういった方が多いです。
以上のバックボーンを確認し、実際に体験の内容に入っていきました。
身体の使い方をお伝えしていくと…
運動嫌いで腰痛持ちのSさんに対し、急に筋力トレーニングを行ってもリスクがあります。
下手をすれば余計運動嫌いになってしまいます。
そのため、腰への負担を減らした状態でトレーニングを行う必要があります。
また腰痛が改善されれば身体の負担が減り、効率良く歩けることで悩みである
「坂道を歩いてすぐきつくなる」ことも多少緩和されてきます。
- 腰痛改善をしながらトレーニングしていくことで、トレーニング効果が高まる
- いきなり負荷をかけるより、身体を整えてからトレーニングする方が効果ある
以上のことをお伝えし、その方向性で体験を進めていくことにしました。
Sさんの身体の状態は
まず最初にどの状態で腰に負担が掛かり、どこが原因で腰痛が起こるのかを見ていくため、筋肉や関節など 骨格のバランスや身体の動きをチェックしていくことにしました。
1つ目は前後屈の動きをチェックしました。
するとSさんは前屈の動きは問題なく出来たのですが、後屈の動きはほとんど出来ず、骨盤の動きに大きな差がありました。
また後屈の動きの際は腰に痛みが走り、反る動きの時に腰に負担が掛かることが解りました。
この時点で骨盤周りの筋肉のバランスが悪く、それが腰に影響しているのではないかと予測できます。
2つ目は骨盤に関わる股関節周りの筋肉が働いているか、筋の出力チェックを行いました。
Sさんは「中殿筋」という骨盤の側面の筋肉、「大腰筋」という骨盤の前面の筋肉、左右共に力が入りませんでした。
これにはSさんも苦笑い(笑)
これでは骨盤が安定せずグラグラで、腰に負担が掛かってしまいます。
またこれらの筋肉は「抗重力筋」という重力に対し姿勢を保つための大事な筋肉で、働いてくれないと姿勢が崩れ、お腹周りにも影響してしまいます。
3つ目は「お腹に力が入るか」をチェックしました。
これでコア(身体の深層部の筋肉)が働いているか見ることができます。
Sさんはお腹に力が入らず「力の入れ方がわからない💦」と言われました。
最後にスクワットの動きをしてもらい、動けるか、安定しているかをチェックしました。
するとグラグラして、下までしゃがむことが出来ませんでした。
スクワットはトレーニングであると同時に、日常の立ち座りの動きでもあります。
この動きがしっかり出来ないと、何かの拍子に膝や腰に負担が掛かり痛めることもあります。
以上4つのチェックからSさんは筋肉、コア共に機能しておらず、身体の動きも出来ませんでした。
このままトレーニングするより身体のバランスを整えて、身体の使い方を教えてからトレーニング行った方がトレーニング効果があると思いました。
その旨をお伝えすると、Sさんも同意してくださりました。
身体の使い方を練習していくと
まず働いていない筋肉を使えるようにして、骨盤周りのバランスを整えていくことにしました。
Sさんの場合「中殿筋」と「大腰筋」でした。
中殿筋に制限を掛けている内転筋にストレッチを行うことで、骨盤の外側と内側の筋肉のバランスが整います。
整っただけではまたすぐに戻ってしまいます。
しっかり使ってあげて、その筋肉に教育してあげる必要があります。
そこで「シェルエクササイズ」という中殿筋のエクササイズを入れ、しっかり刺激を入れました。
(※以前収録した画像が古い動画ですが参考までに)
Sさんきつそうでしたが、終わって再度中殿筋のチェックを行うと、カチッとハマった感じで力が入り「全然違う!」とびっくりされていました。
もう一つの働いてなかった大腰筋も同様に行い、しっかり刺激を入れていきました。
バランスが整えた後、コアの使い方についての指導を行いました。
今回は呼吸を使ってのインナーマッスルの使い方から入りました。
そしてお腹周りの筋肉の説明をした上で「収縮-緩める」練習をして、そこからお腹を使ったエクササイズで使い方の感覚を感じてもらい、覚えてもらいました。
繰り返していくことでインナーマッスルが活性化され、コアも安定してきました。
Sさんに再度前後屈をしてもらうと後屈の動きがスッと出来ました。
思った以上に動いたので私もビックリしてしまいました。
Sさんもコアの大切さを感じたと言っていただきました。
更にスクワットの動き、全身の使い方をお伝えし、繰り返し行っていくことでしゃがむのが深くなってきました。
グラつきも無くなり、抵抗を掛けても安定していました。
しっかり10回してもらい、きつそうでしたが頑張ってくださいました。
またそれほどハードな動きではないためガンガンやらされるイメージが無くなり、安心して楽しく運動してくださりました。
しっかり歩きたい!
Sさんにまずはコアや身体の使い方を習得するエクササイズ、抗重力筋をメインにしたトレーニングから入り、その後に重量を掛けたトレーニングを行っていく方が良いのではと、方向性をお伝えしました。
Sさんも納得してくださり「しっかり歩けるようなりたいから頑張りたい!」と嬉しいお言葉をいただきました。
レ・ムーブに通われているお客様にも「旅行に行きたいから」「身体に支障なくお子さんと遊びたいから」「お孫さんと遊ぶ体力を付けたいから」など、同じような目的を持った方はたくさんいらっしゃいます。
またスクワットをやることで日常の動きや歩行のためにもなるので、日常生活をより快適に過ごせるようにもなります。
なので「スクワットをしっかり出来るように頑張りましょう!」というお話もさせていただきました。
パーソナルトレーニングを受ける方は様々な目的を持っていますし、それぞれバックボーンも違います。
私に出来ることはお客様に「充実した快適な生活を送っていただく」ためのサポートをさせていただくことです。
レ・ムーブに通ってくださることになりましたSさんのサポートを全力でさせていただきます!

植山 緩美

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